森永乳業、インドネシアで生物遺伝資源研究を開始、乳幼児の健康増進を目指す共同臨床研究でMoUを締結

森永乳業、インドネシアで生物遺伝資源研究を開始、乳幼児の健康増進を目指す共同臨床研究でMoUを締結

PR TIMES より

記事の要約

  • 森永乳業がインドネシアで共同臨床研究開始
  • 生物遺伝資源を用いた研究で乳幼児の健康に貢献
  • インドネシアの育児用ミルク市場規模は日本の約10倍

森永乳業とインドネシア行政機関の共同臨床研究開始

森永乳業株式会社は、2024年8月22日にインドネシア農業標準化機構およびRSAB Harapan Kitaとの間で、生物遺伝資源を用いた共同臨床研究に関する基本合意文書(MoU)を締結しました。このMoUにより、森永乳業はインドネシアで腸内細菌の研究を開始する権限を得ることになります。

この共同研究では、ビフィズス菌をはじめとした機能性素材の臨床エビデンスの取得を推進していく予定です。森永乳業は、インドネシアに対して共同研究により得られた臨床エビデンスの提供だけでなく、腸内細菌叢分析のための学術的・技術的支援も行う計画を立てています。

森永乳業は1960年代から50年以上にわたりビフィズス菌研究に取り組んでおり、1979年にはインドネシア向けに育児用ミルクの輸出を開始しています。同社は、ヒトにすむビフィズス菌に関する臨床研究論文数で世界No.1の地位を誇っており、その知見を活かしてインドネアジア事業のさらなる強化を図る方針です。

インドネシアは大きな育児用ミルク市場を持つ国の一つであり、その市場規模は年間約22万トンと日本の約10倍に相当します。森永乳業グループは10年ビジョンの一つとして「世界で独自の存在感を発揮できるグローバル企業へ」を掲げており、2029年3月期までに海外売上高比率15%以上を目指しています。

この共同研究を通じて、森永乳業はインドネシアにおける乳幼児の健やかな成長に貢献することを目指しています。同社は「赤ちゃんにとって最良の栄養は母乳」との考えに基づき、母乳組成や赤ちゃんが必要とする栄養成分の研究、製造技術の開発と安全・安心の追求を続けていく方針です。

森永乳業のインドネシア事業まとめ

事業内容
事業開始 1979年 インドネシア向け育児用ミルクの輸出開始
ライセンス事業 1986年 カルベファルマ社グループへの技術・ブランドライセンス提供
合弁会社設立 2005年 カルベモリナガインドネシア社の設立
共同研究開始 2024年 インドネシア行政機関との生物遺伝資源研究MoU締結
市場規模 2024年 年間約22万トン(日本の約10倍)

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