セントマティックがKAORIUM for Sake事業拡大、日本酒アンバサダー3名を任命し業界活性化を目指す

PR TIMES より

記事の要約

• セントマティックが日本酒アンバサダー3名を任命
• KAORIUM for Sakeによる日本酒業界活性化を目指す
• 飲食・酒販店向け特別イベントを東京で開催

セントマティックのKAORIUM for Sake事業拡大と日本酒アンバサダー就任

SCENTMATIC株式会社は2024年8月23日、日本酒業界で活躍するあおい有紀氏、坂上愛佳氏、島田律子氏の3名を「日本酒アンバサダー」に任命したことを発表しました。この任命は、同社が開発した香りを言語化するAIシステム「KAORIUM」の日本酒版「KAORIUM for Sake」の事業拡大を目指す取り組みの一環となっています。

3名のアンバサダーは、日本酒業界での豊富な経験とネットワークを活かし、KAORIUM for Sakeの普及と日本酒業界の活性化に貢献することが期待されています。具体的には、酒蔵やバスツアー、日本酒会などの企画立案や、業界内の重要プレイヤーとの接点創出などの役割を担うことになるでしょう。

セントマティックは、この取り組みを通じて日本酒業界への貢献を強化するとともに、自社の酒事業をさらに拡大する狙いがあります。KAORIUMシステムは、これまで曖昧で捉えにくかった香りの印象を言語化し、新たな顧客体験を提供することで注目を集めてきました。

また、この発表に合わせて2024年8月22日に飲食店や酒販店の経営者・責任者向けの特別イベントが開催されることも明らかになりました。東京ミッドタウン日比谷にある「NADABAN by HAL YAMASHITA」を会場に、小澤酒造の社長小澤幹夫氏をゲストに迎え、インバウンド集客に関する最新情報や、KAORIUMを使用した接客サービスの体験などが提供される予定です。

セントマティックの「嗅覚のデジタライゼーション」という取り組みは、香りと言葉による体験を通じて人の感性を進化させ、様々な業界のビジネスに革新をもたらす可能性を秘めています。日本酒業界においても、KAORIUMの活用によって新たな価値創造や顧客体験の向上が期待されるところです。

KAORIUM for Sakeと日本酒アンバサダーの概要

セントマティック公式サイト

ニュースを読んでみた所感

セントマティックのKAORIUM for Sakeと日本酒アンバサダー就任の取り組みは、日本酒業界に新たな風を吹き込む可能性を秘めています。特に、香りを言語化するAI技術は、日本酒の魅力を国内外の消費者に効果的に伝える手段として非常に興味深いものがあります。この技術により、日本酒の奥深さや個性をより分かりやすく伝えることができるようになるかもしれません。

今後は、KAORIUMの技術をさらに発展させ、例えば地域ごとの日本酒の特徴を可視化したり、個人の嗜好に合わせた日本酒推薦システムを開発したりするなど、より幅広い活用が期待されます。また、インバウンド観光客向けのアプリケーション開発なども面白い展開になるのではないでしょうか。技術と伝統が融合することで、日本酒文化の新たな魅力発信につながることを期待したいと思います。

一方で、AIによる言語化が人間の感覚や経験を完全に代替できるわけではないという点にも注意が必要です。日本酒の魅力は、その土地や造り手の思いなど、数値化しにくい要素にも宿っています。KAORIUMの活用と並行して、人間ならではの感性や経験値を大切にし、両者をうまく融合させていくことが、真の意味での日本酒文化の発展につながるのではないでしょうか。