nishikawaが睡眠白書2024を発表、全体の47.2%に不眠症の可能性と高校生の睡眠不足が明らかに

nishikawaが睡眠白書2024を発表、全体の47.2%に不眠症の可能性と高校生の睡眠不足が明らかに

PR TIMES より

記事の要約

  • nishikawaが1万人の睡眠実態調査を実施
  • 全体の47.2%が不眠症の可能性あり
  • 高校生の約8割が平日に適切な睡眠時間未達

nishikawa睡眠白書2024の発表内容と調査結果

西川株式会社は、1万人の睡眠実態を調査した『nishikawa 睡眠白書 2024』を2024年9月3日の「秋の睡眠の日」にホームページで公開する予定です。この白書は2018年から毎年発表されており、今年で7年目を迎えます。今回の調査では、厚生労働省の「健康づくりの睡眠ガイド2023」の指針をもとに、高齢者、成人、こども(小学生・中学生・高校生)のライフステージごとの睡眠実態を詳細に分析しています。

調査結果のトピックスとして、国際基準「アテネ不眠尺度」による判定では、全体の47.2%が「不眠症の可能性」ありという結果が出ています。そのうち、2割を超える人が中等度から重度の不眠症の可能性があることが明らかになりました。また、ライフステージごとの睡眠実態では、特に平日の高校生の約8割が適正な睡眠時間を確保できていないことが判明しています。

親から見たこどもの睡眠満足度については、こどもの睡眠に「十分に満足」している親は2割弱にとどまっています。中学生以降は学齢が上がるほど親から見たこどもの睡眠満足度は低下し、高校生の親の42.7%が満足していないと回答しています。さらに、5割以上の親がこどもの睡眠になんらかの悩みを持っていることが明らかになりました。

こどもの睡眠で困っていることのトップ3は、「夜更かし」(17.5%)、「寝る前まで電子機器をいじっている」(15.8%)、「寝相の悪さ」(12.7%)となっています。特に「夜更かし」については、高校生で31.7%と他の学齢と比べて10ポイント以上高くなっており、深刻な問題となっています。

日本睡眠科学研究所の総評では、睡眠時間の不足や睡眠時間満足度、不眠の度合い、睡眠の質の悪化が継続していることが指摘されています。高齢者世代だけでなく、20〜40代の働き盛り世代や子育て世代にも睡眠の問題が広がっており、全世代を通じて睡眠改善の必要性が高まっていることが明らかになりました。

nishikawa睡眠白書2024の調査結果まとめ

不眠症の可能性 適正睡眠時間未達成率(平日) 親の睡眠満足度
全体 47.2%
高校生 約80% 42.7%が不満
中学生 約50%
小学生 約40%
こどもの睡眠の悩み 夜更かし(17.5%) 電子機器使用(15.8%) 寝相の悪さ(12.7%)

nishikawa睡眠白書2024の詳細

ニュースを読んでみた所感

nishikawa睡眠白書2024の調査結果は、日本人の睡眠問題の深刻さを浮き彫りにしています。特に高校生の約8割が平日に適切な睡眠時間を確保できていないという事実は、早急に対策を講じる必要があることを示唆しています。睡眠不足は学習能力や心身の健康に大きな影響を与えるため、教育現場や家庭での取り組みが求められるでしょう。

全世代を通じて睡眠の質の低下が見られる点も憂慮すべき問題です。働き盛り世代や子育て世代にも睡眠の問題が広がっているという結果は、現代社会のライフスタイルや労働環境が睡眠に悪影響を及ぼしている可能性を示唆しています。今後は、労働時間の見直しやワークライフバランスの改善など、社会全体で睡眠環境を整える取り組みが必要になるかもしれません。

この調査結果を踏まえ、今後は睡眠の質を向上させるための具体的な方策や、年齢層別の睡眠改善プログラムの開発が期待されます。また、スマートフォンなどの電子機器使用と睡眠の関係についても、より詳細な研究が行われることで、効果的な対策が見出せるかもしれません。睡眠は健康の基盤となる重要な要素であり、この白書を契機に社会全体で睡眠の重要性に対する意識が高まることを期待しています。

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