つぐつぐが金継ぎ認知度調査2024を発表、認知度70%超えで女性と50代に高い関心

つぐつぐが金継ぎ認知度調査2024を発表、認知度70%超えで女性と50代に高い関心

PR TIMES より

記事の要約

  • つぐつぐが金継ぎ認知度調査を発表
  • 金継ぎの認知度が約70%に到達
  • 女性と高年齢層で認知度が高い傾向

金継ぎの認知度が70%に到達、女性と50代で高い傾向

株式会社つぐつぐは、2024年7月22日から24日にかけて、日本全国の女性327人、男性237人(計564人)を対象に実施した第4回全国金継ぎ認知度調査2024の結果を発表しました。この調査は、金継ぎの認知度や意識の変化を定点的に数値化し確認することを目的としています。調査結果によると、金継ぎの認知度は全体で約71%に達し、過去約5年間で急上昇した後、高い水準を維持していることが明らかになりました。

調査結果の詳細を見ると、女性の認知度が75.5%であるのに対し、男性は64.1%にとどまっており、女性の方が金継ぎに対する関心がやや強い傾向が継続的に示されています。また、年齢別の分析では、年齢が高くなるにつれて男女ともに金継ぎの認知度が上昇する傾向が見られ、特に50代で最も高くなっていることが判明しました。金継ぎの理解度に関しては、「写真を見たら、金継ぎがどういうものか知っている(見たことがある)」(39.8%)が最も多く、SNSの普及により視覚的な認知が進んでいることがうかがえます。

調査では、割れたり欠けたりした器の保持状況についても質問しており、全体で約4人に1人が「割れたり、欠けたり、ヒビが入ったりしているけれど、捨てられずにとってある、思い入れのある器をもっている」と回答しました。特に50代では30%と最も高い割合を示し、20代でも23.7%と予想外に高い結果となりました。また、金継ぎへの理解度が高い人ほど、破損した器を保持している割合が高いことも明らかになりました。

身の回りで器が割れた経験がある人(全体の93.5%)を対象に、「金継ぎしてまた使う」という選択肢が思い浮かんだことがあるかを尋ねたところ、金継ぎを全く知らない人では3.0%にとどまりましたが、「金継ぎ」という言葉の意味を知っている人では40.7%と比較的高い結果となりました。この結果から、金継ぎの認知度向上が実際の活用につながる可能性が示唆されています。

つぐつぐは今回の調査結果を踏まえ、金継ぎの視覚的な認知度向上だけでなく、その意味や歴史的背景などのより深い情報を伝える取り組みを強化しています。具体的には、実際に金継ぎを体験できる機会の増加や、金継ぎキットのアフターフォロー充実、インスタライブやYouTubeライブでの直接的な質問対応などを展開しています。また、金継ぎ検定の活用により、金継ぎができる人材の育成にも注力しています。

全国金継ぎ認知度調査2024の結果まとめ

全体 女性 男性 50代
金継ぎ認知度 70.8% 75.5% 64.1% 最も高い
破損器保持率 24.9% 30%
金継ぎ選択肢検討率 40.7%

つぐつぐ公式サイト

ニュースを読んでみた所感

金継ぎの認知度が70%を超えたことは、日本の伝統技術への関心が高まっていることを示す興味深い結果だと感じました。特に女性や高年齢層での認知度が高いという点は、金継ぎが単なる修理技術ではなく、美的価値や思い出の保存という側面で評価されている可能性を示唆しています。また、20代でも破損した器を保持している割合が比較的高いことから、若い世代にも物を大切にする意識が根付いていることがわかり、持続可能性の観点からも好ましい傾向だと考えられます。

今後は、金継ぎの技術をより身近なものにするための取り組みが重要になってくると思われます。例えば、金継ぎワークショップの開催頻度を増やしたり、オンラインでの金継ぎ講座を充実させたりすることで、実際に技術を習得する機会を増やすことができるでしょう。また、金継ぎされた器の耐久性や使用方法に関する疑問が多いことから、これらの情報をわかりやすく提供することも必要です。金継ぎの価格に関する質問が多いことを考慮すると、価格設定の透明性を高めることも検討すべきかもしれません。

金継ぎの文化的価値や環境保護の観点からの意義をさらに広めていくことも重要だと考えます。例えば、金継ぎされた器を使用するカフェやレストランとのコラボレーションを行い、実際に使用されている様子を体験できる機会を設けるのも良いかもしれません。また、学校教育の中で金継ぎを取り上げ、日本の伝統文化や物を大切にする心を学ぶ機会を作ることで、次世代への技術と価値観の継承につながる可能性があります。金継ぎを通じて、物を大切にする心や日本の美意識を世界に発信していくことにも期待が持てるでしょう。

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