ワーカーズコープが「地域子育ちフォーラム2024」を開催、子どもの権利に基づく社会実現へ

ワーカーズコープが「地域子育ちフォーラム2024」を開催、子どもの権利に基づく社会実現へ

PR TIMES より

記事の要約

  • ワーカーズコープが「地域子育ちフォーラム2024」開催
  • 「こどもまんなか」社会の実現を目指す取り組み
  • 労働者協同組合法を活用した地域づくりを推進

ワーカーズコープが「地域子育ちフォーラム2024」を開催

ワーカーズコープ連合会とワーカーズコープ・センター事業団は、2024年9月14日に「地域子育ちフォーラム2024」をハイブリッド形式で開催すると発表しました。このフォーラムは、子ども自らが育つ権利に基づく「こどもまんなか」社会の実現を目指す取り組みの一環として企画されています。子育ち支援関係者や子どもの育ちに関心のある地域住民など、幅広い参加者を対象としています。

フォーラムの開催主旨には、子どもを取り巻く深刻な問題への言及があります。不登校や虐待件数の増加、小中高生の自殺者数の増加など、子どもたちの置かれている厳しい状況が指摘されています。また、国際的な紛争や気候変動など、地球規模の危機にも触れており、単純に「子どもは未来・希望」と言い切れない現状認識が示されています。

2022年10月に施行された労働者協同組合法は、地域づくりを第一の目的に掲げています。この法律の特徴は、関わる人の主体性を育む協同労働の働き方を通じて、市民の民主的な地域づくりを後押しする点にあります。ワーカーズコープは、この法律を活用することで、子どもたちのために立ち上がろうとする人たちの参加を促し、「こどもまんなか」社会の実現につなげようとしています。

フォーラムのプログラムは多彩な内容となっています。基調講演では、元中学校校長の西郷孝彦氏が「子どもの主体を育むー世界を変える子どもたちー」をテーマに講演を行います。また、「いのちを育む」をテーマとした座談会では、フリースクールやNPO、農福連携に取り組む団体の代表者らが登壇し、議論を交わす予定です。さらに、子どもたちの声を直接聴く時間も設けられています。

ワーカーズコープ連合会は、1979年9月に設立された組織で、労働者協同組合の会員代表機能や加盟組織間の情報共有、事業推進開発支援、人材育成などを主な事業内容としています。このフォーラムを通じて、協同の力で新しい歴史のページをめくることを目指しており、多くの参加者を募っています。

地域子育ちフォーラム2024の概要

項目 詳細
開催日時 2024年9月14日(土)10:00~16:15
開催形式 会場とオンラインのハイブリッド形式
会場 ワーカーズコープ池袋本部8F(東京都豊島区)
参加費 無料
主催 ワーカーズコープ連合会、労働者協同組合ワーカーズコープ・センター事業団
主なプログラム 基調講演、座談会「いのちを育む」、子どもたちの声を聴く時間
申込締切 2024年9月7日(土)

ワーカーズコープ連合会 公式サイト

ニュースを読んでみた所感

ワーカーズコープが主催する「地域子育ちフォーラム2024」は、現代社会における子どもたちの抱える問題に真摯に向き合おうとする姿勢が感じられる取り組みです。特に、子ども自身の声を聴く時間を設けている点は、子どもの権利を尊重し、主体性を育むという観点から非常に重要だと考えられます。また、フリースクールやNPO、農福連携など、多様な分野の専門家が参加する座談会は、問題解決に向けた新たな視点や方法を見出す可能性を秘めています。

今後は、このようなフォーラムの成果を具体的な政策や地域の取り組みにつなげていくことが重要になるでしょう。例えば、子どもたちの意見を反映させた地域づくりのプロジェクトや、労働者協同組合法を活用した子育て支援事業の立ち上げなど、実践的な展開が期待されます。また、フォーラムの内容を広く社会に発信し、子どもの育ちに関する課題を社会全体で共有することも必要だと考えられます。

「こどもまんなか」社会の実現は、単に子どもだけでなく、社会全体の well-being につながる重要な課題です。このフォーラムを契機に、子どもの育ちを支える新たなコミュニティモデルや、世代を超えた協働の形が生まれることを期待します。同時に、子どもたちが直面している問題の根本的な原因に迫り、社会システムの変革につながるような議論や提案が生まれることも望まれます。

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