ワールドアスレティックスがニールセンと4年間の契約を更新、陸上競技の市場調査と戦略的発展を強化

ワールドアスレティックスがニールセンと4年間の契約を更新、陸上競技の市場調査と戦略的発展を強化

PR TIMES より

記事の要約

  • ワールドアスレティックスがニールセンと契約更新
  • 2024年から2027年まで消費者市場調査サービスを提供
  • 陸上競技の人気と経済効果が明らかに

ワールドアスレティックスとニールセンの契約更新、陸上競技の市場調査強化へ

ワールドアスレティックス(世界陸連)は2024年8月21日、米ニールセン社との消費者市場調査サービスの公式サプライヤー契約を2024年から2027年までの4年間更新したと発表しました。この契約更新により、ニールセンは世界陸連に包括的かつ最先端の国際調査を引き続き提供することになります。ニールセンの調査には、消費者調査、ブランドトラッキング調査、観客体験評価、開催都市の社会的・経済的影響評価、スポンサー向けの消費者調査などが含まれています。

ニールセンの調査によると、世界におけるスポーツの興味関心度で陸上競技は第4位に位置しており、男女両方の種目に関心のあるスポーツとしては第1位となっています。また、2023年ブダペスト世界陸上競技選手権大会の観客の77%が陸上競技にもっと頻繁に参加したいと回答しており、これは2022年オレゴン大会の41%から大幅に増加しています。さらに、ブダペスト大会では総額4億800万USドル(約594億円)の経済効果がもたらされたことが明らかになりました。

世界陸連のセバスチャン・コー会長は、ニールセンとの契約更新について「過去4年間にわたりデータに基づく貴重な情報を提供してもらい、陸上競技が幅広い視聴者に届き、あらゆる年齢層やデモグラフィックのファンに引き続きアピールできるよう、重要な戦略的決定を下すことができました」とコメントしています。この契約更新により、世界陸連は引き続き陸上競技の成長と拡大するファン層へのアピールを目指していくことになります。

ニールセン スポーツのゼネラルマネージャー、ジョン・ステイナーは「大規模なイベントを開催するには、投資の正当化、戦略の調整、イベント実行の仕方の改善、そしてより良いものを後の世代に残すために、さまざまな関係者の支援が必要です」と述べています。ニールセンは今後も世界陸連に貴重なインサイトを提供し、観客動員数の増加や社会・環境への影響、世界中の陸上競技への参加促進に貢献していく方針です。この契約更新により、陸上競技界全体の発展が期待されています。

ニールセン スポーツと世界陸連の連携は2019年から始まっており、世界陸上競技選手権、世界陸上競技室内選手権、世界陸上競技クロスカントリー選手権、WAロードランニング選手権、世界リレーなどの競技で調査を継続しています。今回の契約更新により、2025年東京世界陸上競技選手権大会、2027年北京世界陸上競技選手権大会、2025年南京世界陸上競技室内選手権大会、2026年トルン世界陸上競技室内選手権大会などの大会でも、ニールセンによる包括的な調査が実施されることになりました。

ワールドアスレティックスとニールセンの契約更新内容まとめ

契約内容 調査対象 主な調査結果
期間 2024年~2027年(4年間) 世界陸上競技選手権など主要大会 陸上競技の興味関心度が第4位
サービス内容 消費者市場調査サービス 消費者、ブランド、観客体験など 男女両種目関心度が第1位
主な目的 戦略的決定のためのデータ提供 経済的・社会的影響 ブダペスト大会で594億円の経済効果

ワールドアスレティックス公式発表

ニュースを読んでみた所感

ワールドアスレティックスとニールセンの契約更新は、陸上競技界にとって非常に重要な動きだと感じました。データに基づいた戦略的決定が可能になることで、競技の魅力向上やファン層の拡大につながる可能性が高いと考えられます。特に、陸上競技の人気が高まっていることや経済効果が具体的に示されたことは、この競技の将来性を示す重要な指標となっているでしょう。

今後は、より詳細な競技別のデータ分析や、デジタル技術を活用した新しい観戦体験の創出などにも期待が高まります。例えば、ARやVRを活用した選手のパフォーマンス分析や、ファンとの双方向コミュニケーションを促進するプラットフォームの開発などが考えられるでしょう。また、環境への配慮や社会貢献活動といったSDGsの観点からの調査も重要になってくると予想されます。

陸上競技の魅力をさらに高めるためには、調査結果を基にした具体的な施策の実施が鍵となるでしょう。例えば、若年層向けの新しい競技フォーマットの導入や、地域に根ざした草の根活動の強化などが考えられます。また、他のスポーツ団体やエンターテインメント業界との連携を通じて、陸上競技の新たな魅力を発信していくことも重要になってくるのではないでしょうか。

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