フリーランス向け弁護士費用保険『フリーガル』が知的財産権トラブルにも対応、2024年9月15日から補償範囲を拡大

フリーランス向け弁護士費用保険『フリーガル』が知的財産権トラブルにも対応、2024年9月15日から補償範囲を拡大

PR TIMES より

記事の要約

  • フリーランス向け弁護士費用保険『フリーガル』を拡充
  • 知的財産権トラブルにも対応可能に
  • 2024年9月15日から補償範囲を拡大

フリーランス向け弁護士費用保険『フリーガル』の補償範囲拡大

フリーランス協会と損害保険ジャパン株式会社は、2024年9月15日からフリーランス専用の報酬トラブル弁護士費用保険『フリーガル』の対象とする事故の範囲を拡大すると発表しました。この拡充により、フリーランス協会の一般会員は著作権、商標権、特許権などの知的財産権の被侵害トラブルにも『フリーガル』を利用できるようになります。フリーランス人口の増加に伴い、フリーランスの更なる活躍が期待される中での対応となっています。

『フリーガル』は2019年に任意加入保険として提供が開始され、2021年にはフリーランス協会の一般会員全員への自動付帯化、2022年には自己負担額0円へのアップグレードが行われました。この保険の認知度が広がるにつれて、相談件数や保険金支払い実績が増加し、多くのフリーランスから感謝の声が寄せられています。一方で、クリエイターエコノミーの増加や生成AIの普及に伴い、知的財産権を侵害されるトラブルが急増していることが背景にあります。

フリーランス協会が2024年5~6月に実施した調査では、48.8%のフリーランスが知的財産権を侵害されている不安を感じたことがあると回答しています。心配事の上位には「本来得られるはずだった収入が得られなくなる」(62.8%)、「作品を意図しない方法で利用される」(59.3%)、「作品を改変・改ざんされる」(38.1%)などが挙げられました。文化庁の『文化芸術活動に関する法律相談窓口』でも、2023年度で最も多く寄せられた相談は著作権等の権利関係によるものであり、全体の約25%を占めていました。

『フリーガル』の補償拡充の詳細

項目 詳細
拡充内容 知的財産権被侵害トラブルへの対応
対象となる権利 著作権、商標権、特許権など
補償開始日 2024年9月15日
対象者 フリーランス協会の一般会員
補償内容 弁護士対応費用を保険金としてお支払い
補償限度額 1事故あたり70万円を限度
自己負担額 0円
補償割合 損害の90%
請求回数 1会員あたり同年度内で2回まで

フリーランス向け弁護士費用保険『フリーガル』拡充の詳細

ニュースを読んでみた所感

フリーランス向け弁護士費用保険『フリーガル』の補償範囲拡大は、フリーランスの権利保護において非常に重要な一歩だと感じました。特に、クリエイターエコノミーの拡大や生成AIの普及に伴い増加している知的財産権のトラブルに対応できるようになった点は、時代のニーズに合致した改善といえるでしょう。フリーランスの方々が安心して創造的な活動に専念できる環境づくりに貢献する取り組みとして評価できます。

今後は、この保険制度をさらに発展させ、国際的な知的財産権トラブルにも対応できるようになることを期待しています。グローバル化が進む中、海外企業や個人との取引も増えていくと予想されるため、国境を越えた法的サポートの必要性が高まるでしょう。また、AIによって生成されたコンテンツに関する権利問題など、新たな技術がもたらす課題にも柔軟に対応できる制度設計が求められると考えられます。

フリーランス協会と損害保険ジャパンの連携は、フリーランスの就業環境整備において重要な役割を果たしています。今後は、保険だけでなく、知的財産権に関する教育プログラムの提供や、トラブル予防のためのガイドライン作成など、総合的なサポート体制の構築にも期待が高まります。フリーランスの方々が安心して働ける環境づくりは、多様な働き方を促進し、日本の労働市場全体の活性化にもつながる重要な取り組みだと考えられます。

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