エシカルプロダクツ社がプラントベースの「イクラちゃん」を開発、クラウドファンディングで世界展開へ

エシカルプロダクツ社がプラントベースの「イクラちゃん」を開発、クラウドファンディングで世界展開へ

PR TIMES より

記事の要約

  • エシカルプロダクツ社がプラントベースの「イクラちゃん」を開発
  • 8月26日からCAMPFIREでクラウドファンディングを開始
  • 常温保存可能で賞味期限1年の代替食品を世界展開へ

エシカルプロダクツ社がプラントベースの「イクラちゃん」を開発

エシカルプロダクツ株式会社は、2024年8月26日より、プラントベース(動物性原料不使用)の「イクラちゃん」を世界に届けるためのクラウドファンディングプロジェクトをCAMPFIREにて開始しました。「イクラちゃん」は、スフェリフィケーションという粒状食品の製造技術を応用して開発された、いくらを模した代替食品です。「醤油漬け」と「塩漬け」の2種類が展開されており、見た目や食感がいくらに似ています。

「イクラちゃん」の特長として、フードダイバーシティ(食の多様性)への配慮が挙げられます。アレルギー、痛風などの疾患がある方や、ビーガン、宗教上の理由による食事制限のある方、妊娠中の方など、様々な事情で食事に制約のある人々に向けて開発されました。健康面への配慮も特徴の一つで、コレステロールとプリン体がゼロであり、1日分のオメガ3脂肪酸の摂取が可能となっています。

流通や保存性への配慮も「イクラちゃん」の重要な特長です。新しい製法の開発により、常温保存が可能で賞味期限が1年と長期保存が可能になりました。これにより、国内外への流通が容易になり、輸送コストやCO2の削減にも貢献します。また、ポスト投函でも配送可能なパッケージサイズにすることで、通販の送料負担を軽減しています。

エシカルプロダクツ株式会社の代表取締役である永井香織氏は、魚介類アレルギー患者の家族からの相談をきっかけに「イクラちゃん」の開発を始めたと述べています。多様化する”食”へのニーズに応えるだけでなく、温暖化などの環境問題や食糧危機への対応としても、代替食品の重要性が高まっていると指摘しています。このプロジェクトは、様々な事情や価値観を持つ人々に寄り添い、新しい食の選択肢を提供することを目指しています。

クラウドファンディングでは、「イクラちゃん」のほか、その元となったプチル(無味無臭の創作料理用粒状食品)も含めた様々なリターンコースが用意されています。お気持ちコースからサブスクリプションコースまで、幅広い選択肢が提供されており、支援者のニーズに合わせて選択することができます。このプロジェクトを通じて、エシカルプロダクツ株式会社は食の多様性と持続可能性を追求し、より多くの人々に新しい食の体験を提供することを目指しています。

「イクラちゃん」の特長まとめ

フードダイバーシティ 健康への配慮 流通・保存性
主な特徴 様々な食事制限に対応 コレステロール・プリン体ゼロ 常温保存可能、賞味期限1年
対象者 アレルギー・宗教・ビーガンなど 健康志向の人々 国内外の消費者
環境への配慮 動物性原料不使用 アニサキス症への配慮不要 輸送コスト・CO2削減

クラウドファンディングページを見る

ニュースを読んでみた所感

エシカルプロダクツ社の「イクラちゃん」開発は、食の多様性と持続可能性を追求する革新的な取り組みだと感じました。特に、アレルギーや宗教的制約、健康上の理由で魚介類を食べられない人々に新たな選択肢を提供する点が評価できます。また、常温保存可能で賞味期限が1年という特性は、食品ロス削減や流通コスト削減にも貢献する可能性があり、環境面でも意義深い製品だと考えられます。

今後、このような代替食品にさらなる技術革新が加わることで、より本物に近い味や食感が実現されることを期待します。例えば、3Dプリント技術を活用して、より精巧な形状や食感を再現することが考えられます。また、栄養面でも、魚介類に含まれる他の重要な栄養素(例:タウリンやDHA)を効果的に補完する方法の開発にも期待が高まります。

「イクラちゃん」の成功は、他の魚介類や肉類の代替食品開発にも波及効果をもたらす可能性があります。今後、食品業界全体で代替食品の研究開発が活発化し、より多様で持続可能な食のエコシステムが構築されることを期待します。同時に、これらの新しい食品が消費者に広く受け入れられるよう、マーケティングや教育活動にも注力する必要があるでしょう。食の多様性を尊重しつつ、環境負荷を低減する新たな食文化の創造に向けて、「イクラちゃん」の今後の展開に注目したいと思います。

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