MLCベンチャーズが不動産DX企業PICKに出資、PICKFORMによる業界変革に期待

MLCベンチャーズが不動産DX企業PICKに出資、PICKFORMによる業界変革に期待

PR TIMES より

記事の要約

  • MLCベンチャーズが株式会社PICKに出資
  • PICKは不動産・建築DXプラットフォーム「PICKFORM」を提供
  • 三菱倉庫グループのネットワークを活用し事業拡大を目指す

MLCベンチャーズによる株式会社PICKへの出資

MLCベンチャーズ株式会社が運用するファンド「MLCイノベーション1号投資事業有限責任組合」は、不動産・建築事業者向けDXプラットフォームを提供する株式会社PICKに出資を行ったことを2024年8月26日に発表しました。株式会社PICKは、2022年5月の宅建業法改正に対応した電子契約ルールに適応したプロダクト「PICKFORM」を提供しており、大手不動産企業を中心に導入先を拡大しています。

「PICKFORM」は、不動産取引に特化したDXプラットフォームとして、売買仲介・買取再販・賃貸管理・新築直販・販売代理・リフォームなど、不動産・建築領域のほぼ全ての業態に対応しています。このプラットフォームは、業務DXソリューションとして不動産・建築業者の業務課題の解決に貢献しており、業界特有の業務フローで発生する属人的・アナログな業務の改善を目指しています。

「PICKFORM」の主要機能には、宅建業法の細かなルールに対応した「PICKFORM電子契約」、顧客・仕入先等と取り交わす各ファイルを簡単に保管・共有できる「PICKFORM 案件管理」、業界に特化した営業支援ツール「PICKFORM 顧客管理」などがあります。これらの機能により、不動産・建築業界特有の複雑な業務フローをデジタル化し、効率化を図ることが可能となっています。

MLCベンチャーズは、この出資を通じて三菱倉庫グループのネットワークを活用し、「不動産取引を快適に、オープンに」というPICK社のミッション実現を支援することを目指しています。不動産・建築業界はデジタル化が遅れている分野の一つとされており、PICKの高い業務解像度とプロダクト開発力を活かした業界特化型DXソリューションの提供が、業界全体のデジタル化推進に寄与することが期待されています。

今後、PICKは「契約」業務を中心に周辺業務に対するプロダクト・機能開発を加速させ、幅広い業務課題・ニーズに応えるソリューションとして提供価値の拡大を計画しています。この取り組みにより、不動産・建築業界のデジタルトランスフォーメーションがさらに進展し、業界全体の効率化と顧客サービスの向上につながることが期待されています。

株式会社PICKの概要

項目 詳細
会社名 株式会社PICK
代表者 普家 辰哉
設立 2021年
本社所在地 東京都目黒区下目黒2-20-28 いちご目黒ビル5階
事業内容 不動産テックサービス「PICKFORM」の企画/開発/運用、不動産・建築コンサル事業
ウェブサイト https://pick-hp.com/

株式会社PICKの公式サイト

ニュースを読んでみた所感

MLCベンチャーズによる株式会社PICKへの出資は、不動産・建築業界のデジタル化を加速させる重要な一歩だと感じました。特に、「PICKFORM」が宅建業法の改正に迅速に対応し、電子契約のルールに適応したプロダクトを提供している点は高く評価できます。業界特有の複雑な業務フローをデジタル化することで、業務効率の向上と顧客サービスの改善が期待できるでしょう。

今後、「PICKFORM」にはさらなる機能拡張が期待されます。例えば、AIを活用した不動産価格予測や、ブロックチェーン技術を用いた取引の透明性向上など、最新技術の導入により、より革新的なサービスが提供できるかもしれません。また、他の不動産テックサービスとの連携や、海外市場への展開なども、将来の成長戦略として検討の余地があるのではないでしょうか。

三菱倉庫グループのネットワークを活用した事業拡大は、PICK社にとって大きな強みになると考えられます。一方で、急速な成長に伴うセキュリティリスクやコンプライアンス対応など、新たな課題にも直面する可能性があります。これらの課題に適切に対処しながら、不動産・建築業界全体のデジタルトランスフォーメーションをリードしていくことに期待が高まります。

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