記事の要約
- ボブ・グルーエンの自伝が日本で発売
- 半世紀にわたるロック写真家の活動を記録
- 250枚超のカラー写真を収録した永久保存版
ロックフォトグラファー・ボブ・グルーエンの自伝が発売
株式会社ジーンは、2024年8月26日に世界的に有名なロックフォトグラファー、ボブ・グルーエンの自伝『ライト・プレイス ライト・タイム あるロック・フォトグラファーの回想』を発売しました。本書は、同社の出版レーベル「ジーンブックス」から刊行され、ボブ・グルーエンの半世紀以上にわたる活動を詳細に記録しています。グルーエンは1960年代からロックの世界で活躍し、多くの伝説的ミュージシャンたちと親密な関係を築いてきました。
『ライト・プレイス ライト・タイム』には、ジョン・レノン、ボブ・ディラン、ミック・ジャガーなど、数々の著名アーティストとの逸話が満載されています。本書は、ロックの黎明期から現代に至るまでの貴重な証言として、音楽ファンにとって貴重な資料となるでしょう。また、1970年代以降たびたび日本を訪れたグルーエンの日本での思い出も詳しく語られており、日本のロックシーンの変遷も垣間見ることができます。
本書の特徴は、250点を超えるカラー写真が収録されている点です。これらの写真は、グルーエンが半世紀にわたって撮影してきた貴重なものばかりです。ロックの歴史を視覚的に体験できる本書は、音楽ファンだけでなく、写真愛好家にとっても魅力的な一冊となっています。著者の鋭い観察眼と独特の視点で捉えられた写真の数々は、ロック音楽の魅力を改めて感じさせてくれるでしょう。
本書には多くの著名人からの推薦コメントが寄せられています。ボブ・ディランの息子であるジェイコブ・ディランは、グルーエンをロックンロールの歴史における重要事件の目撃者と評しています。また、イギー・ポップやアリス・クーパー、デビー・ハリーなど、グルーエンと親交のあるアーティストたちも本書を高く評価しています。これらのコメントからも、グルーエンがロック界で持つ影響力の大きさがうかがえます。
ボブ・グルーエンは1945年にニューヨーク州で生まれ、1970年代初頭にプロの写真家としてキャリアをスタートさせました。特にニューヨークに移住したジョン・レノンとオノ・ヨーコとの密接な交流は有名です。また、英米のパンクやニューウェーブシーンの記録者としても知られています。日本との縁も深く、70年代から何度も来日し、一時期は東京に居を構えていたこともあるそうです。
『ライト・プレイス ライト・タイム』の詳細情報
項目 | 詳細 |
---|---|
書名 | ライト・プレイス ライト・タイム あるロック・フォトグラファーの回想 |
著者 | ボブ・グルーエン/デイヴ・トンプソン |
訳者 | 浅尾敦則 |
仕様 | A5判(210×148mm)/ソフトカバー/500頁 |
価格 | 3,850円(本体3,500円) |
ISBN | 978-4-910218-07-6 |
発売日 | 2024年8月26日 |
発行元 | ジーンブックス/株式会社ジーン |
ニュースを読んでみた所感
ボブ・グルーエンの自伝『ライト・プレイス ライト・タイム』は、ロック音楽の黄金時代を生き抜いた写真家の貴重な証言として、非常に価値のある作品だと感じました。特に250点を超えるカラー写真の収録は、視覚的にロックの歴史を追体験できる点で画期的です。グルーエンがカメラを通して捉えた瞬間の数々は、単なる記録を超えて、ロック文化の本質を伝える力を持っているように思われます。
今後、このような回顧録や写真集の出版が増えることを期待しています。例えば、日本のロックシーンを記録してきた写真家たちの作品や、各年代を代表するミュージシャンたちの証言をまとめた書籍などが出版されれば、より多角的にロック音楽の歴史を理解することができるでしょう。また、デジタル技術を活用し、書籍と連動したオンライン展示やAR体験など、より没入感のある形でロックの歴史を体験できるコンテンツの登場にも期待が高まります。
グルーエンの活動は、音楽と写真という異なるアート形式の融合点を示しています。今後は、このような境界を越えた芸術表現がさらに発展することを期待しています。例えば、音楽と映像、あるいは音楽とテクノロジーを組み合わせた新しい形式のドキュメンタリーや、VRを活用したライブ体験など、ロック音楽の魅力を新たな角度から伝える試みが増えていくことでしょう。グルーエンの作品が、そうした新しい表現の可能性を開く一つのきっかけになればと思います。
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