100studioが韓国ソウルに新スタジオ「100studio Seoul」を設立、日韓アニメクリエイターの共創環境を構築へ

PR TIMES より

記事の要約

• 100studioがソウルに新スタジオを設立
• 韓国のアニメクリエイターとの共創を促進
• 2026年までに20人規模への拡大を目指す

100studioがソウルに新スタジオ「100studio Seoul」を設立

株式会社HIKEのデジタルアニメーションスタジオ「100studio」は、韓国・ソウルに新たな制作スタジオ「100studio Seoul」を設立することを2024年8月26日に発表しました。この新設は100studioの海外展開における2拠点目となり、事業拡大の一環として位置づけられています。100studioは日韓のアニメクリエイターが共創する環境を整備し、将来的には100studio Seoul所属のクリエイターが日本の100studioのプロジェクトでメインスタッフを務めることを目指しています。

100studio Seoulの設立作業は2024年10月中に完了する予定で、2025年3月までに5～6人のクリエイターを採用する計画です。採用されたクリエイターは、日本の100studioが手掛ける作品の制作協力として参加することになります。2026年には、スタジオの規模を20人まで拡大し、マンガ原作のTVシリーズを独自に担当することを目標としています。さらに、監督やキャラクターデザインなどの重要な役割を100studio Seoulのメンバーが直接担当し、独自のブランドを確立することを目指しています。

100studio代表の堀口広太郎氏は、ソウルに新スタジオを設立することで100studioのクリエイティブ力を高められると考えています。まずは韓国内のアニメクリエイターはもちろん、制作を依頼したいクライアント企業も期待できるような制作環境を整備する方針です。そして、成果と実績を通じて、アニメーション制作に対する韓国のクライアント企業からの信頼を獲得し、100studio Seoulで優れたアニメーション作品を制作できるよう最善を尽くす考えを示しています。

100studioは新設する100studio Seoulおよび国内外の拠点から、引き続き世界に向けたアニメーション作品づくりに挑戦していく姿勢を示しています。この取り組みは、日韓のアニメーション業界の交流を促進し、新たな創造性を生み出す可能性を秘めています。100studioの国際展開は、グローバルなアニメーション市場における日本の位置づけを強化する一歩となる可能性があります。

HIKEは事業拡大に伴い、国内（荻窪、大阪、福岡）で働くスタッフを積極的に採用しています。特に採用を強化している職種には、CGプロデューサー、CGディレクター、PM、ゼネラリスト、CGアニメーター、モデリングアーティスト、エフェクトアーティスト、コンポジット・ライティングアーティストなどが含まれます。この採用活動は、100studioの成長戦略の重要な一部となっており、日本国内のアニメーション業界の発展にも寄与することが期待されています。

100studioの新スタジオ設立まとめ

100studio公式サイト

ニュースを読んでみた所感

100studioのソウル進出は、日韓のアニメーション業界の交流を促進し、新たな創造性を生み出す可能性を秘めていると感じました。特に、韓国のクリエイターの技量に着目し、共創環境を構築する姿勢は、グローバル市場での競争力強化につながる戦略的な動きだと評価できます。また、段階的な成長計画を立てている点も、持続可能な事業展開を目指す上で重要なアプローチだと思われます。

今後、100studio Seoulには、韓国の文化やトレンドを取り入れた独自のアニメーション作品の制作を期待したいところです。例えば、K-POPやK-ドラマの人気要素をアニメーションに融合させるなど、日韓の文化的強みを活かした新しいコンテンツ開発が実現できれば、グローバル市場でさらなる注目を集める可能性があります。また、韓国の技術力を活かしたCGアニメーションの革新的な表現手法の開発にも期待が高まります。

長期的には、100studio Seoulが日韓のアニメーション業界の架け橋となり、両国のクリエイターの交流を促進する拠点になることを期待しています。さらに、アジア全体のアニメーション産業の発展に寄与し、グローバル市場でのアジア発のアニメーションの地位向上にも貢献できるのではないでしょうか。100studioの国際展開は、日本のアニメーション業界全体にとっても、新たな可能性を切り開く先駆的な取り組みになると考えられます。