ハイケムがPLA繊維「HIGHLACT®」を国際見本市Filoに出展、サステナブル素材のプレゼンス向上を目指す

ハイケムがPLA繊維「HIGHLACT®」を国際見本市Filoに出展、サステナブル素材のプレゼンス向上を目指す

PR TIMES より

記事の要約

  • ハイケムがPLA繊維「HIGHLACT®」をFiloに出展
  • サステナブル素材としてのプレゼンス向上を目指す
  • 最新のPLA生地コレクションを欧州でお披露目

ハイケムがPLA繊維「HIGHLACT®」を国際見本市Filoに出展

ハイケム株式会社は、トウモロコシ由来のポリ乳酸(PLA)繊維「HIGHLACT®」を、2024年9月18日と19日にイタリア・ミラノで開催される国際的な糸とテキスタイルの見本市「第62回 Filo」に出展すると発表しました。ハイケムのフィロへの出展は3回目となり、石油由来ポリエステルに代わる新たなサステナブル素材としての更なるプレゼンス向上を目指しています。

「HIGHLACT®」は、2021年の発表以降、日本や欧米マーケットを中心に市場開拓を進めてきました。現在では、PLA繊維のサステナブルな特性とハイケムの優れた繊維化の技術力が評価され、幅広いブランドからの採用が始まっています。ハイケムは、ヨーロッパおよびアメリカにおけるプレゼンスを強化するため、現地の生地工場やブランドとのパートナーシップ構築、人材と製品開発への投資、そしてリーチ向上のためのツールやコミュニケーションの現地化に取り組んでいます。

ポリ乳酸(PLA)は、生分解性プラスチックの一種であり、微生物の働きにより水と二酸化炭素(CO2)に分解されるため、廃棄時の環境負荷が低いことで知られています。また、原料であるトウモロコシは成長過程でCO2を吸収するため、カーボンニュートラルの実現にも貢献します。PLAは、石油由来の素材に比べ、製造時のCO2排出量が少なく、ポリエステルからの置き換えが進むことでCO2排出量の削減が期待できます。

HIGHLACT®の特徴と出展製品まとめ

項目 詳細
原料 トウモロコシ由来のポリ乳酸(PLA)
環境特性 生分解性、カーボンニュートラル
CO2排出量 ポリエステル比72%削減
出展製品 フィラメント糸、スパン糸、ニット糸、靴下用糸、PLA100%フリース、デニム、チノ
市場開拓 日本、欧米を中心に展開
今後の戦略 欧米でのプレゼンス強化、パートナーシップ構築、現地化

ハイケム株式会社プレスリリース

ニュースを読んでみた所感

ハイケムのPLA繊維「HIGHLACT®」の国際見本市Filoへの出展は、サステナブル素材の普及に向けた重要な一歩だと感じました。特に、石油由来ポリエステルからの置き換えを目指す点は、環境負荷低減の観点から高く評価できます。また、生分解性やカーボンニュートラルといった特性は、今後の繊維産業において大きな競争力になる可能性があります。

今後は、「HIGHLACT®」の耐久性や快適性などの実用面での性能向上にも期待したいところです。また、リサイクル技術との組み合わせや、他の天然素材とのブレンドによる新たな機能性の開発なども興味深い展開になるでしょう。さらに、消費者向けの啓発活動を通じて、サステナブル素材の価値をより広く認知させることも重要になってくると考えられます。

ハイケムの欧米市場でのプレゼンス強化戦略は、グローバルなサステナビリティトレンドに合致しており、今後の成長が期待されます。特に、現地パートナーとの協力や製品開発への投資は、市場ニーズに合わせた素材開発を加速させる可能性があります。長期的には、「HIGHLACT®」が繊維産業全体のサステナビリティ向上に貢献し、環境に配慮した製品選択の新たな基準となることを期待しています。

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