すかいらーくHDらがインセッティングコンソーシアムを設立、食品バリューチェーンの脱炭素化に向けてバイオ炭クレジットを共同購入

すかいらーくHDらがインセッティングコンソーシアムを設立、食品バリューチェーンの脱炭素化に向けてバイオ炭クレジットを共同購入

PR TIMES より

記事の要約

  • インセッティングコンソーシアムが設立
  • 高機能バイオ炭を用いたクレジット共同購入
  • 食品バリューチェーンの脱炭素化を推進

インセッティングコンソーシアム設立とJ-クレジット共同購入

株式会社すかいらーくホールディングス、株式会社ニチレイフーズ、株式会社TOWING、農林中央金庫は、2024年8月28日に「インセッティングコンソーシアム」を設立しました。このコンソーシアムは、農業および食品バリューチェーンのカーボンニュートラル、ネイチャーポジティブへの移行を目指しています。同時に、TOWING社の高機能バイオ炭を用いて創出されたクレジットを共同購入することも発表されました。

インセッティングコンソーシアムの設立背景には、食品企業における農業生産現場のGHG排出削減の難しさがあります。TOWING社の高機能バイオ炭「宙炭(そらたん)」は、この課題解決に貢献する可能性を秘めています。宙炭は、国内の植物残渣や食品加工残渣を原料とし、独自の土壌微生物を付加した農業資材であり、カーボンニュートラルとネイチャーポジティブの実現に寄与します。

今回購入するJ-クレジットは、TOWING社が初めて発行するバイオ炭の農地施用によるものです。このクレジットは固定吸収/貯留由来に分類され、長期貯留が可能な高品質なクレジットとして世界的に注目されています。コンソーシアムは、今後も新技術や農法の追加、参加企業の拡大を通じて、農業・食品バリューチェーンのトランジションを目指していく方針です。

インセッティングコンソーシアムの概要

項目 詳細
設立日 2024年8月28日
参加企業 すかいらーくHD、ニチレイフーズ、TOWING、農林中央金庫
目的 農業・食品バリューチェーンのカーボンニュートラル化
主要技術 TOWING社の高機能バイオ炭「宙炭」
クレジット種類 J-クレジット(バイオ炭の農地施用:AG-004)
今後の展開 新技術・農法の追加、参加企業の拡大

ニュースを読んでみた所感

インセッティングコンソーシアムの設立は、食品業界における脱炭素化の取り組みを大きく前進させる可能性を秘めていると感じました。特に、バイオ炭技術を活用したJ-クレジットの共同購入は、農業生産現場のGHG排出削減という難題に対する革新的なアプローチだと言えるでしょう。この取り組みは、環境保護と持続可能な食品生産の両立を目指す上で重要な一歩となると考えられます。

今後は、このコンソーシアムがより多くの企業や団体を巻き込んでいくことが期待されます。例えば、農業機械メーカーや肥料会社など、農業関連産業の幅広い参加が実現すれば、より包括的な取り組みになるのではないでしょうか。また、消費者向けの啓発活動や、持続可能な農産物の認証制度の確立なども、将来的な展開として検討の余地があると考えられます。

長期的には、このような取り組みが日本の農業セクター全体の変革につながることを期待しています。カーボンニュートラルとネイチャーポジティブの実現は、単に環境保護だけでなく、農業の競争力強化や食料安全保障の観点からも重要です。インセッティングコンソーシアムの活動が、日本の農業・食品産業の持続可能な発展モデルとして国際的にも注目されるようになることを願っています。

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