シニアの9割以上が筋力低下を実感、日本ヘルスケア協会が調査結果を発表し無酸素運動の重要性を指摘

PR TIMES より

記事の要約

• シニアの運動に関する意識調査を実施
• 9割以上が筋力低下を実感、無酸素運動不足
• レモンマートル抽出物の効果に期待

シニアの運動状況と筋力低下に関する調査結果公開

公益財団法人日本ヘルスケア協会 生き活きライフ(フレイル対策)部会は、2024年8月27日に65歳～79歳の男女312名を対象とした「シニアの運動に関する意識調査」の結果を発表しました。この調査では、シニアの運動状況や筋力低下の実感、運動の目的などについて詳細な分析が行われています。調査結果からは、日常的に運動をしているシニアが多い一方で、筋力維持に結びついていない実態が明らかになりました。

調査によると、全体の約半数が日常的に運動をしていないと回答しましたが、買い物や洗濯、掃除などの家事も運動に含まれることが指摘されています。運動の目的については、9割以上が「健康の維持」と回答し、健康への意識の高さが浮き彫りになりました。一方で、筋力維持に効果的な無酸素運動である筋トレを行っている人は約1割程度にとどまっており、有酸素運動と無酸素運動のバランスの重要性が示唆されています。

調査結果の解説では、フレイル対策として有酸素運動と無酸素運動の両方を取り入れることの重要性が強調されています。具体的には、1日40分以上の身体活動と週2～3日の筋トレが推奨されています。また、近年の研究からレモンマートル抽出物の摂取が筋肥大効果を促進し、サルコペニア予防に有用である可能性が示唆されており、運動とサプリメントの併用による効果的なフレイル対策が提案されています。

シニアの運動状況と筋力低下の実態まとめ

日本ヘルスケア協会 生き活きライフ部会の公式サイト

ニュースを読んでみた所感

この調査結果は、シニア世代の健康維持に対する高い意識と、実際の運動効果のギャップを明確に示していると感じました。日常的な活動を運動として認識していない点や、有酸素運動に偏重している傾向は、多くのシニアの運動に対する理解不足を表しています。この点において、正しい運動知識の普及と、効果的な運動方法の指導が急務であると考えられます。

今後は、シニア向けの無酸素運動プログラムの開発や、地域コミュニティでの運動指導の充実が望まれます。特に、筋トレに対する抵抗感を軽減し、日常生活に取り入れやすい方法を提案することが重要でしょう。また、レモンマートル抽出物のような新しい知見を活用したサプリメントと運動の組み合わせは、フレイル対策の新たなアプローチとして期待が持てます。

長期的には、シニアの健康維持が社会保障費の抑制にもつながることから、政府や自治体による積極的な支援策も必要になるでしょう。例えば、高齢者向けの運動施設の充実や、健康増進プログラムへの参加を促進する制度の導入などが考えられます。シニア世代の健康寿命延伸は、個人の生活の質向上だけでなく、社会全体の活力維持にも大きく貢献する重要な課題であると言えるでしょう。