記事の要約
- 北斎が食の多様化に対応した和風だしつゆを発売
- 動物性原料不使用で各種食規範に対応
- 独自開発の「金箔しいたけ」でうま味を実現
株式会社北斎が多様な食規範に対応した和風だしつゆを発売
株式会社北斎は、食の多様化に完全対応した「動物性原料不使用・化学調味料不使用」の和風だしつゆ「北斎旨みだし グルテンフリー アルコール不使用タイプ」を2024年8月21日より販売開始しました。本商品は、特定非営利活動法人日本ヴィーガン協会より開発を依頼されたもので、インバウンド対応の切り札として期待されています。
この和風だしつゆは、動物性原料不使用、五葷不使用、小麦不使用、アルコール不使用という特徴を持ち、ヴィーガン、ベジタリアン、台湾素食、グルテンフリー、コーシャ、ハラールなど、様々な食の規範に対応しています。これにより、多様な食の規範を持つ方々にも安心して和食を楽しんでいただけるようになりました。
本商品の最大の特徴は、独自開発の新しい加工しいたけ「金箔しいたけ」をメイン素材として使用していることです。この「金箔しいたけ」は、通常の干ししいたけの約20倍のグアニル酸を含有しており、動物性原料不使用でありながら和食本来の味わいを実現しています。製品500ml当たり干ししいたけ約200gものうま味成分を含有しているとのことです。
株式会社北斎は、「記憶に残るおいしさを」をミッションに掲げ、食品(主に調味料)の企画・開発を行う食品会社です。2018年に発売した「北海道ねこんぶだし」は発売から5年で累計出荷本数100万本を記録するなど、だしに関する知識・経験を活かした商品開発で支持を得ています。
本商品の開発には、農福連携の取り組みも含まれています。自立支援施設の利用者が栽培した菌床しいたけを金箔しいたけの原料として使用することで、障害福祉サービスを行う事業者との協働を実現しています。このように、食の多様性への対応だけでなく、社会貢献的な側面も持ち合わせた商品となっています。
北斎旨みだしの特徴まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
商品名 | 北斎旨みだし グルテンフリー アルコール不使用タイプ |
主な特徴 | 動物性原料不使用、化学調味料不使用、五葷不使用、小麦不使用、アルコール不使用 |
対応食規範 | ヴィーガン、ベジタリアン、台湾素食、グルテンフリー、コーシャ、ハラール |
主要素材 | 独自開発の「金箔しいたけ」(通常の干ししいたけの約20倍のグアニル酸含有) |
発売日 | 2024年8月21日 |
開発背景 | 日本ヴィーガン協会からの依頼、インバウンド対応 |
ニュースを読んでみた所感
株式会社北斎が開発した「北斎旨みだし」は、食の多様化に対応した画期的な商品だと感じました。特に、動物性原料を使用せずに和食本来の味わいを実現した点は、技術革新の成果として高く評価できます。独自開発の「金箔しいたけ」の活用は、植物性原料でうま味を引き出す新たな可能性を示しており、食品業界に大きな影響を与える可能性があるでしょう。
今後は、この技術を応用した他の調味料や食品への展開が期待されます。例えば、ヴィーガン向けの出汁パックや即席味噌汁など、より幅広い商品ラインナップの拡充が考えられるでしょう。また、海外展開も視野に入れ、各国・地域の食文化に合わせたローカライズ戦略も重要になってくると思われます。
さらに、農福連携の取り組みを拡大し、より多くの自立支援施設と協力関係を築くことで、社会貢献度の高い企業としてのブランド価値向上も期待できます。今後の株式会社北斎の動向に注目したいと思います。食の多様性への対応と社会貢献を両立させる同社の姿勢は、今後の食品業界のモデルケースとなる可能性を秘めています。
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