記事の要約
- KADOKAWAが虐待経験者の声を収録した本を発売
- 著者の山本昌子氏が深掘りインタビューを実施
- 9月15日に出版記念イベントを開催予定
KADOKAWAから虐待経験者の声を収録した新刊が発売
株式会社KADOKAWAは、2024年8月28日に『親が悪い、だけじゃない 虐待経験者たちのREAL VOICE』を発売しました。本書は、ドキュメンタリー映画「REALVOICE」の監督である山本昌子氏が、親からの虐待を経験した若者たちへのインタビューを記録したノンフィクション作品です。山本氏自身も児童養護施設出身であり、当事者目線で丁寧に聞き取りを行っています。
本書では、虐待を経験し大人になった若者たちの現在の生き方や、言葉に表せなかった苦しさ、成長後に自覚した新たな苦しみ、自立に伴う孤独感などが描かれています。また、彼らが発していたSOSと、それを受け止めようとする大人たちの奮闘の様子も記録されています。虐待経験者の回復への歩みを、当事者の視点から丁寧に描いた意義深い作品となっています。
KADOKAWAは本書の発売を記念して、2024年9月15日(日)にサイボウズ株式会社日本橋オフィスでトークイベントを開催する予定です。このイベントでは、著者の山本昌子氏を交えて本書の内容や虐待問題について深く掘り下げた議論が行われると予想されます。虐待問題に関心のある方や支援に携わる方々にとって、貴重な機会になると考えられます。
『親が悪い、だけじゃない』の書籍情報まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
書名 | 親が悪い、だけじゃない 虐待経験者たちのREAL VOICE |
著者 | 山本昌子 |
発売日 | 2024年8月28日(水) |
定価 | 2,090円(本体1,900円+税) |
体裁 | 四六判/並製単行本 |
ページ数 | 320ページ |
ISBN | 978-4-04-114595-1 |
ニュースを読んでみた所感
本書の発売は、虐待問題に対する社会の理解を深める重要な機会になると感じました。特に、当事者である著者が虐待経験者たちの声を丁寧に拾い上げている点が評価できます。このような取り組みは、虐待問題の複雑さや当事者の抱える困難を社会に伝える上で非常に意義深いものだと考えられます。
今後は、このような書籍をきっかけとして、虐待防止や被害者支援のための具体的な施策が議論されることを期待します。例えば、児童相談所の体制強化や、虐待経験者のための長期的な支援プログラムの開発などが考えられるでしょう。また、教育現場や医療機関での虐待の早期発見・介入システムの改善なども重要な課題となるかもしれません。
出版記念イベントの開催は、本書の内容をより多くの人々に伝える良い機会になると思われます。今後は、このようなイベントを全国各地で開催したり、オンラインでの参加を可能にしたりすることで、より多くの人々が虐待問題について考え、議論する場を提供できるのではないでしょうか。虐待問題の解決には社会全体の理解と協力が不可欠であり、本書がそのきっかけとなることを強く期待します。
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