PR TIMES より
記事の要約
- 診療報酬改定の影響調査結果
- 賃上げへの関心が高く、影響も大きい
- 医療DX化は遅れており、人材不足が課題
令和6年度診療報酬改定に関するアンケート調査結果
株式会社エムステージマネジメントソリューションズは、2024年12月26日に令和6年度診療報酬改定に関するアンケート調査結果を公開しました。医師892名と医療機関47院を対象に、診療報酬改定の影響について調査を実施しました。調査によると、影響を感じる項目として「賃上げ・基本料などの引き上げ」が最も多く、医師と医療機関の両方で半数以上が影響を感じていることがわかりました。
また、「外来医療の機能分化・強化等」についても多くの医師と医療機関が影響を感じており、特に「生活習慣病に係る医学管理料の見直し」では、半数以上が経営状況に変化がないと回答しました。一方で、収益が減少したと回答した医師・医療機関も存在し、対策としてコンサルタントへの相談や、メディカルクラークの導入などが挙げられました。これらの結果から、診療報酬改定は医療機関の経営に大きな影響を与えていることが示唆されます。
さらに、医療DXの推進状況についても調査が行われ、「DX化が進んでいる」と回答した医師・医療機関は約2割にとどまりました。DX化が進んでいない理由として「対応できる人材の不足」が最も多く挙げられており、医療現場における人材育成の重要性が改めて浮き彫りになりました。医療機関の経営状況やDX化の現状を踏まえ、今後の医療政策のあり方が問われる結果となりました。
アンケート調査結果詳細
項目 | 医師 | 医療機関 |
---|---|---|
関心のある項目(最多) | 賃上げ・基本料などの引き上げ(659) | 賃上げ・基本料などの引き上げ(659) |
関心のある項目(2位) | 外来医療の機能分化・強化等(321) | 医療DXの推進(30) |
影響を感じる項目(最多) | 賃上げ・基本料などの引き上げ(510) | 賃上げ・基本料などの引き上げ(510) |
影響を感じる項目(2位) | 外来医療の機能分化・強化等(295) | 外来医療の機能分化・強化等(295) |
生活習慣病医学管理料見直しで経営状況変わらず | 58.9% | 58.9% |
DX化が進んでいる | 約2割 | 約2割 |
医療DXが進んでいない理由(最多) | 対応できる人材の不足(245) | 対応できる人材の不足(245) |
参考:PR TIMES「令和6年度「診療報酬改定」施行から約半年【医師892名と医療機関47院にアンケートを実施】影響を感じる項目「賃上げ・基本料などの引き上げ」最多 | 株式会社エムステージグループのプレスリリース (参照日:2024年12月29日)
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