Y’sとテーラー東洋がスカジャンコレクション発表、アユニ・D起用でブランドイメージ刷新

Y'sとテーラー東洋がスカジャンコレクション発表、アユニ・D起用でブランドイメージ刷新

PR TIMES より

記事の要約

  • Y’sとテーラー東洋がスカジャンコレクション発表
  • アユニ・Dが「Y’s SUKAJAN」着用モデルに
  • 2024年9月1日から販売開始予定

Y’sとテーラー東洋によるスカジャンコレクション発表

株式会社ヨウジヤマモトは、Y’sとテーラー東洋によるスカジャンコレクションの最新作を発表しました。このコレクションでは、アーティストのアユニ・Dが「Y’s SUKAJAN」を着用したビジュアル「Y’s PORTRAIT – AYUNi D」も同時に公開されています。Y’sとテーラー東洋のコラボレーションによるこのスカジャンは、日本製にこだわり、ヴィンテージスカジャンを完全に再現しつつ、さらに品質の高いシルエットを追求しています。

このスカジャンの特徴として、刺繍モチーフはテーラー東洋が所蔵するヴィンテージの中からY’sが選んだ柄で構成されています。元々は色のあった絵柄を単色の黒と白のグラデーションで表現し、背中の「Y’s」の刺繍には山本耀司が墨絵で描いた図案が用いられました。横振り刺繍で緻密に描かれた図案、アセテート生地の打ち込みの調整、ウールリブの旧式横編み機での編み上げ、50年以上前のファスニング機械で再現された手曲げファスナーなど、細部にまでこだわりが感じられる仕上がりとなっています。

テーラー東洋は東洋エンタープライズのスカジャンブランドで、その歴史は1940年代にまで遡ります。戦後、米国兵向けの土産物として考案されたスーベニアジャケットが、現在のスカジャンの原型となりました。フォルムはベースボールジャケットを模し、刺繍は桐生や足利の職人に依頼されました。当時は物資統制でシルクの入手が難しかったため、アセテート生地が使用されました。このジャケットは瞬く間に人気を博し、米軍基地の売店にも納入されるようになりました。

今回発表されたY’s SUKAJANは、リバーシブルデザインとなっており、片面は黒地に富士山、虎、舞妓の刺繍、もう片面はオフ白・シルバー地に龍、鷹、蛇の刺繍が施されています。価格は217,800円(税込)で、サイズは01/XS、02/S、03/M、04/Lの4サイズが展開されます。発売日は2024年9月1日を予定しており、Y’s日本国内ストアと公式オンラインブティックで8月23日から先行予約の受付が開始されています。

Y’sは1972年に山本耀司が手掛けた最初のブランドで、男性の服を女性が着るというコンセプトのもと、時代に流されない価値観を持つ自立した女性たちのための服作りを行っています。機能的で品位ある日常着をコンセプトに、独自のカテゴリーの中で普遍的な価値観とユニークなパターンメイキングによってクリエイションを展開しています。カッティングとシルエットにこだわり、素材の風合いを生かした服作りが特徴となっています。

Y’s SUKAJAN AW24の詳細

項目 詳細
デザイン リバーシブル(黒地/オフ白・シルバー地)
刺繍モチーフ 黒地:富士山、虎、舞妓 / オフ白・シルバー地:龍、鷹、蛇
価格 217,800円(税込)
サイズ展開 01/XS、02/S、03/M、04/L
発売日 2024年9月1日(予定)
先行予約期間 2024年8月23日~8月29日

Y’s SUKAJAN AW24の商品ページ

ニュースを読んでみた所感

Y’sとテーラー東洋のコラボレーションによるスカジャンは、日本の伝統的な技術と現代的なデザインの融合が見事に表現されています。特に、50年以上前の機械を再稼働させてヴィンテージの仕様を忠実に再現する姿勢には、ものづくりへの強いこだわりが感じられます。また、アユニ・Dを起用したビジュアルは、ブランドの新しい魅力を引き出すとともに、若い世代へのアピールにもつながる戦略的な選択だと考えられます。

今後は、このような伝統と革新の融合をさらに進化させ、例えばデジタル技術を活用した新しい刺繍表現や、サステナビリティを考慮した素材開発などにも期待が持てます。また、Y’sの哲学である「自立した女性のための服作り」をさらに深化させ、現代の多様な価値観やライフスタイルに対応したデザインの展開も見てみたいところです。グローバル市場での展開を視野に入れた場合、各地域の文化や好みに合わせたカスタマイズオプションの提供なども検討の価値があるでしょう。

Y’sとテーラー東洋のコラボレーションは、日本のファッション産業の強みを世界に発信する絶好の機会となっています。今後は、このような高品質な製品づくりの背景にある職人技術や文化的な価値観をより積極的に発信することで、ブランドの独自性をさらに強化できる可能性があります。また、若手デザイナーとのコラボレーションや、サステナビリティへの取り組みを強化することで、ブランドの未来性と社会的責任を示すことができるでしょう。

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