旭川市がネッスー株式会社と連携、農産物販路拡大とこどもの食の機会格差解消を同時に目指す新プロジェクトを開始

PR TIMES より

記事の要約

• ネッスーが旭川市の農産物販路拡大業務を受託
• 旭川産米の販路拡大とブランディング強化を目指す
• こどもの食の機会格差解消に向けた新たな仕組みを構築

旭川市の農産物販路拡大業務をネッスーが受託、こどもの食の機会格差解消を目指す

ネッスー株式会社は、2024年8月23日に旭川市が実施した社会貢献型旭川産農産物販路拡大業務に係る公募型プロポーザルの受託候補者に選定されました。この業務を通じて、旭川産米の販路拡大およびブランディング強化を図りながら、必要としている方々に支援を届けてこどもの食の機会格差を解消する新たな仕組みの構築に取り組むとのことです。

旭川市は大雪山をはじめとする雄大な山々に囲まれた盆地の都市で、山からの豊かな伏流水が田を潤すことに加え、盆地特有の昼夜の大きな寒暖差により、良質なお米が育つ環境にあります。本業務は、企業版ふるさと納税を活用し、旭川産米を全国の困難を抱えたこどもたちに供給することで社会貢献をするとともに、旭川産米の販路拡大とブランディングの強化を図ることを目的としています。

具体的な取り組み内容としては、こども食堂等への旭川産米の寄贈、当事業（プロジェクト）への企業版ふるさと納税の募集、市内外に向けた旭川産米の販路拡大に繋がる効果的なPRが挙げられています。ネッスーは2022年の創業以来、フードバンク事業をコア事業に据えて、さまざまな食品寄贈の仕組みの企画および社会実装に注力してきた経験を活かし、本業務に取り組むとしています。

ネッスーは本業務を通じて、これまでの事業活動で得たナレッジやネットワークを活用し、旭川産米の販路拡大およびブランディング強化を図るとともに、必要としている方々へ持続的で切れ目のない支援を届ける新たな仕組みを構築することで、こどもの食の機会格差解消の実現を目指します。この取り組みは、地域農業の振興と社会貢献を両立させる新しいモデルとして注目されています。

ネッスー株式会社は「こどもの機会格差の解消」をビジョンに掲げるスタートアップ企業で、フードバンク兼業型ネットスーパーの事業を通して地域の企業・団体などと連携し、食や体験の格差に苦しむこどもがいない、やさしい社会の実現を目指しています。今回の旭川市との連携を通じて、その理念をさらに実現に近づけることが期待されます。

旭川市の農産物販路拡大業務の概要

旭川市ウェブサイト：社会貢献型旭川産農産物販路拡大業務に係る公募型プロポーザルの実施について

ニュースを読んでみた所感

旭川市とネッスー株式会社の連携は、地域農業の振興と社会貢献を両立させる革新的な取り組みだと評価できます。特に、企業版ふるさと納税を活用して旭川産米を全国の困難を抱えたこどもたちに届けるという仕組みは、地域の特産品のPRと社会課題の解決を同時に実現する可能性を秘めています。この取り組みが成功すれば、他の自治体にも波及する可能性があるでしょう。

今後は、この取り組みの効果を定量的に測定し、継続的に改善していくことが重要になると考えられます。例えば、旭川産米の認知度向上や販売量の増加、支援を受けたこどもたちの食生活の改善度合いなどを指標として設定し、定期的に評価することが望ましいでしょう。また、企業版ふるさと納税の募集方法や、効果的なPR戦略の立案も重要な課題になると思われます。

長期的には、この取り組みを通じて形成されるネットワークやノウハウを活用し、米以外の農産物や加工品にも展開していくことが期待されます。さらに、食の支援だけでなく、教育支援や体験機会の提供など、こどもの機会格差解消に向けたより包括的なアプローチへと発展させていくことも可能かもしれません。このプロジェクトの進展を注視し、その成果と課題から学ぶことで、他の地域や分野にも応用できる知見が得られるのではないでしょうか。