記事の要約
- NPO法人APLAがフィリピンバナナ産地ツアーを開催
- バランゴンバナナを主人公とした絵本の制作を進行中
- クラウドファンディングで絵本出版資金を募集中
NPO法人APLAによるフィリピンバナナ産地ツアーの開催
NPO法人APLAは2024年8月25日から9月1日までの約1週間、フィリピン・ミンダナオ島のバナナ産地を訪れるツアーを開催することを発表しました。このツアーでは、バナナの収穫体験や生産者とのワークショップなど、通常の旅行では体験できないプログラムが用意されています。日本からは12名が参加し、身近な果物であるバナナの産地の実情を直接見聞きする機会となります。
訪問先は民衆交易のバランゴンバナナの産地の一つである南コタバド州のレイクセブ地域です。この地域はティボリ族やオボ族といった先住民族が多く暮らしており、2007年から民衆交易のバナナの出荷を始めています。バナナという新たな生計手段による安定的な収入を得ることで、先祖から受け継がれた土地や文化を守ることにつながっているとのことです。
ツアーの内容には、バランゴンバナナの収穫体験、生産者の家でのホームステイ、リジェクトバナナの活用方法を考えるワークショップなどが含まれています。また、大手企業のバナナプランテーションが広がる近隣地域の訪問も予定されており、参加者は様々な角度からバナナ産業について学ぶことができます。このツアーを通じて、オルタナティブな取り組みである民衆交易の価値を共に考える機会が提供されます。
APLAは現在、バランゴンバナナを主人公にした絵本「バナナのらんとごん」の制作を進めており、その出版資金を調達するためのクラウドファンディングを実施しています。この絵本は、バナナの栽培や流通過程、フードロスの問題などを子どもたちにわかりやすく伝えることを目的としています。クラウドファンディングは8月7日から9月30日まで行われ、8月22日時点で120人以上から115万円の支援を集めています。
APLAは、ツアー中にも産地の様子を伝えながらクラウドファンディングを呼びかけるライブ配信を予定しています。このプロジェクトを通じて、バナナの生産から消費までの過程や、フードロスの問題に対する理解を深めることが期待されています。APLAの取り組みは、持続可能な農業や公平な貿易、食育などの観点から注目されています。
APLAのフィリピンバナナ産地ツアーとクラウドファンディングプロジェクトの概要
項目 | 詳細 |
---|---|
ツアー期間 | 2024年8月25日〜9月1日 |
訪問先 | フィリピン・ミンダナオ島 南コタバド州レイクセブ地域 |
参加人数 | 12名 |
主なプログラム | バナナ収穫体験、生産者宅ホームステイ、ワークショップ |
クラウドファンディング期間 | 2024年8月7日〜9月30日 |
クラウドファンディング目標金額 | 250万円 |
絵本タイトル | 「バナナのらんとごん」 |
ニュースを読んでみた所感
APLAのフィリピンバナナ産地ツアーは、消費者が食品の生産現場を直接体験できる貴重な機会を提供している点が素晴らしいと感じました。特に、バナナの収穫体験や生産者とのワークショップを通じて、参加者が食品の生産過程や生産者の生活について深く理解できる点は非常に意義深いです。このような体験は、消費者の食に対する意識を高め、持続可能な農業や公正な貿易の重要性を実感するきっかけになるでしょう。
バランゴンバナナを主人公にした絵本「バナナのらんとごん」の制作プロジェクトも興味深い取り組みだと思います。子どもたちに食品の生産過程やフードロスの問題を分かりやすく伝える試みは、次世代の食育において非常に重要です。クラウドファンディングを通じて多くの人々がこのプロジェクトに関心を持ち、支援していることも、社会全体で食の問題に取り組む姿勢が広がっていることの表れだと感じました。
今後は、このようなツアーや教育プロジェクトがさらに拡大し、より多くの人々が参加できるようになることを期待しています。また、バナナ以外の食品についても同様の取り組みが行われれば、消費者の食に対する理解がさらに深まるのではないでしょうか。APLAの活動が、持続可能な農業と公正な貿易の実現に向けた大きな一歩となることを願っています。
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