記事の要約
- 美容医療施術とニールワン®配合製剤の併用効果を確認
- 皮膚の弾力性改善効果が高まることを実証
- 美容医療とホームケアの複合ケアの有効性を証明
ポーラ化成工業とALOOP CLINIC & LABの共同研究結果
ポーラ化成工業株式会社は、ALOOP CLINIC & LABとの共同研究で、美容医療施術とニールワン®配合製剤の併用効果を2024年8月22日に発表しました。顔のたるみに対するHIFU施術とニールワン®配合製剤によるホームケアを併用することで、HIFU施術単独よりも皮膚の弾力性の改善効果が高まることが確認されました。
この研究では、23名の被験者の顔全体にHIFU施術を1回行い、その後3か月間にわたり顔の左右で異なる製剤を使用するホームケアを実施しました。結果として、ニールワン®配合製剤を使用した複合ケア側では、HIFU施術単独側と比較して皮膚弾力性の改善程度が有意に大きくなることが明らかになりました。
ニールワン®は、好中球エラスターゼの作用を阻害し、皮膚支持帯(RC)の過剰な分解を抑制する効果があることが確認されています。これにより、HIFU施術によるコラーゲン新生効果が相乗的に高まり、皮膚弾力性の改善につながったと考えられます。この研究成果は、美容医療施術とホームケアを適切に組み合わせることの有効性を客観的に示すものとなりました。
本研究の結果は、2024年8月に開催される第42回日本美容皮膚科学会総会・学術大会で発表される予定です。ポーラ化成工業では、この研究成果を基に、今後も安全かつ効果の実感しやすい美容ソリューションの開発と提供を続けていく方針を示しています。
ALOOP CLINIC & LABは、2023年12月に銀座一丁目にオープンした美容皮膚科クリニックで、皮膚科医の山﨑研志医師が院長を務めています。クリニック内に併設されたラボは、ポーラ化成工業との研究提携により、肌理論研究や化粧品開発に活用されており、今後も美容医療と科学的アプローチの融合が期待されています。
美容医療施術とニールワン®配合製剤併用の効果まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
研究対象 | 顔のたるみ改善 |
併用療法 | HIFU施術 + ニールワン®配合製剤によるホームケア |
研究期間 | 3か月間 |
被験者数 | 23名 |
主な効果 | 皮膚弾力性の有意な改善 |
ニールワン®の作用 | 好中球エラスターゼ阻害によるRC保護 |
発表予定 | 第42回日本美容皮膚科学会総会・学術大会(2024年8月) |
ニュースを読んでみた所感
美容医療施術とホームケアを組み合わせた複合ケアの有効性が科学的に実証されたことは、非常に興味深い成果だと感じました。特に、HIFU施術とニールワン®配合製剤の併用が皮膚弾力性の改善に相乗効果をもたらすという結果は、美容医療の新たな可能性を示唆しているように思います。
今後は、この研究結果を基に、さまざまな美容医療施術と化粧品成分の組み合わせによる効果検証が進むことを期待します。例えば、他の施術方法やスキンケア成分との相性、長期的な効果の持続性など、より幅広い観点からの研究が行われれば、個々の患者に最適化された美容医療プランの提案につながるのではないでしょうか。
また、ポーラ化成工業とALOOP CLINIC & LABの共同研究体制は、美容医療と化粧品科学の融合という点で注目に値します。今後は、このような産学連携モデルがさらに発展し、エビデンスに基づいた美容医療サービスの普及につながることを期待したいです。同時に、安全性の担保や倫理的配慮など、研究の質を保証する取り組みにも注目していきたいと思います。
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